確信犯的問い
洲´・ v ・)
...川´´∇`リつ【ラジオ感想】⊂(た´∇`)
洲´・ v ・)?
川´´∇`リつ【ラジオ感想】⊂(´∇`た)
洲´・ v ・)
...川´´∇`リつ【ラジオ感想】⊂(た´∇`)
洲´・ v ・)??
□ □
从 ´ ヮ`)<佐紀ちゃんしかしさあ、
川´・v・リ<はいはい何ですか
从 ´ ヮ`)<男の人は(女の子を)ナンパして 最終的に何をしたいと?
川;´^−^リ<それ訊いちゃうんだ
(た゜∀゜)
从 ´ ヮ`)<!
Σ川´〇∇〇リ!
川;`Ω∀Ωリ≡〇)たд〇):∵ ヽ从 〇 ヮ〇)ノ
川;`〇∇〇リ=з<ハァ、ハァ、 (たつ∇〇)つ ・・・>(〇ヮ 〇 从
□ □
川´´∇`リつ【ラジオ感想 ━終━】⊂(´∇`た)
从*TゥT)つ洲;`T ∇ T)ノ<終わるんか! 今日ホンマにこれだけで終わるんか!
セクシーオトナジャン
(た´ー´)<佐紀ちゃん、
川´・_・リ<はいはい何でしょ、
洲´・ v ・)
(た´ー´)<今度みやびちゃんが写真集を出すみたいだけど
川´・_・リ<うん、みたいだね、
洲´・ v ・)
(た´ー´)<千奈美とか友理奈ちゃんとか、DVDだけ出す中、写真集だけ出すって珍しいよね
川´・_・リ<いや、まあまだ写真集だけって決まったわけでもないんじゃない?情報がまだ写真集だけなだけであってさ、
洲´・ v ・)
おまえ今、動画より静止画の方が
修正しやすいからとか言おうとしてただろ?>ノノl#^ー^'ルつ<`ー`;た)<あ、いや、
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
!ノノl∂_∂'ルつ∩(`ー`た)
川´T∇Tリ?
洲´T ∇ T)?
完璧な美貌容姿のみやびちゃんのどこに修正が必要なのさ>ε=(`ー`た)
ノノlo∂_∂'ル<ちょ、たんぽぽくん
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
あ、ある意味必要かもなぁ…>(`ー`た)
ノノlo∂_∂'ル<んあ?
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
あいや、マイナス側に修正を施さないと>(た´ー´)
ノノlo∂_∂'ル<うん、
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
君のあまりもの美しさに正気を保てない人が出るかもしれないからね>..(た´ー´)
ノノlo∂_∂'ル<たんぽぽくん…
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
ノノlo^−^'ル♪ ..(た´ー´)
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
たんぽぽくん待って♥>...ノノlo^−^'ルつ(た´ー
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
もう好き好き!たんぽぽ君大好き♥>
ちょ、佐紀ちゃんが見てるってw>
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)<わたしも見てるでー
もういっぱいサービスしちゃう♥>
サービスてww>
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
ミヤミヤセレモニー奥義!>
?>
川´T∇Tリ?
洲´T ∇ T)?
『みやびの鎖骨』♥
ぶばー!>∵:
川´T∇Tリ
洲´T ∇ T)
たんぽぽくん意外とウブだね♥>
ぶばーっ!!>∵:
川´T∇Tリ<おいどうすんの、コレ?
洲´T ∇ T)<知らないよ!
うっかり嵌まる
6月のはじめ、港から帰ってきてすぐにチェスに嵌まってしまった。なぜかわからないのだけどチェスのルールぐらいは覚えておこうかとネットサーフィンをしていたらそのまま虜に。先日などとうとうチェス盤と駒のセットを海外から買ってしまった。国内のものではなくわざわざ高い送料を払ってまで輸入したのは大きなものがほしかったのと、昇格用の予備の駒が付いていたこと。早速対局。
从*・ゥ・)<相手したげよっか
(た´ー´)<お、いいの? 兄ちゃん強いよ?
待ったはなしだからね>(た´ー´)つロ (・ゥ・*从<はいはい、
= 数手後 =
Σ(た〇ー〇)! ロ⊂(^ゥ^*从<あ、ナイトもーらい♪
(た;〇ー〇)…ロ♪(・ゥ・*从
待った>(た; ̄∇ ̄) ロ ( ̄ゥ ̄*从<えー、待ったなしって言ったじゃん
そうだね>(た; ̄_ ̄) ロ (^ゥ^*从<うんうん♪
(た; ̄_ ̄) ロ (^ゥ^*从
ホーリーセレモニー奥義>⊂(た−_−)⊃ロヾ(TゥT;从ノシ<待ったしていいです!!!
洲´T ∇ T)
= 二十数手後 =
兄ちゃんの勝ち♪>(た^ω^) ロ (TゥT*从oO(待った8回もしたけどね…
洲´T ∇ T)oO(そこまでして勝って嬉しいのか?
ということで現在絶賛勉強中。やり始めるまではチェスに対して簡素化された将棋程度の認識しか持ち合わせていなかったけれど、実際やってみると将棋とは全くの別物。派手な動きの駒が多いものだから華々しい。けれど代わりに持ち駒不使用だから盤上はどんどん静かになってゆく。案外日本将棋よりも侘寂があるようにも思う。
(た´ー´)<で、将棋同様チェスにも美しい女性棋士がいてね(Monika SepsさんとかAlexandra Kosteniukさんとか)
川;´・_・リ<そうなんだ
(たo ̄∇ ̄)<手ほどき受けたいなあ、なんて、
川`・_・リ<でもおっちゃん外国語てんでできないじゃん!
(た ̄ー ̄)<愛があれば言葉の違いなど無いに等しいさ、ね?
川´T∇Tリ<誰に同意を求めてんだよ
(た・−・)<で、夜は僕の粗末なポーンを君の華麗なタクティクスで立派なルークにプロモーションs
Σ川;´○∇○リ!
何言おうとしてんだテメー!>川;`0∀0リ≡〇)た∇0)ノ:∵<べらっふぁ
ノノlT∇T'ル<ほとんど言い終えてましたよね
洲´T ∇ T)<チェス用語を知っていると今日の日記は面白さが増すんだって
从*TゥT)<うんそんなの誰も聞いてない
紫陽花
先月は栞菜ちゃんだけではなくののサンも誕生日だったワケで。CM以外で、しばらく動いているののサンを見ていないなあ。テレビといえば旦那さんのたぁくんが少し前にはなまる木曜レギュラーを卒業した。ということは家庭を顧る時間が幾分か増えたのではなかろうか。ということはののサンの家庭での負担が幾分か減ったのではなかろうか。ということでののサンのテレビ出演をそろそろ一緒に本気出して考えてみようじゃないかたぁくん!!>ヾ(た;`〇∀〇)ノシ\\(た;T∇T)<うわああ何だいきなり!
堅気さんをコッチの世界に引き込もうとするなぁ!>川;´T∇Tリ≡〇)た∇T)ノ:∵<うぼはー
从*・ェ・リ<今までの傾向からしますとパンチされているのは
(た´ー´)<そうだね、たぁくんだね。
( ;´ⅴ`)<あああ
もうヤダ!ブログが新天地になって扱い変わるかなと思ってたのに!
こんなブログ絶対もう二度と出てやるもんか!>(た`つ∇T)
そんなことおっしゃらずにぃ♥>ヾ川´´ω´リノシ
もうすぐ啓きますにょんー♥>ヾ从*´ェ´リノシ
(た´ー´)<ふふふ
( ;´ⅴ`)<ふふふじゃねーのれす
あと、岡井ちゃんも誕生日。ということで今年は合同誕生会に洒落込んだの。僕の経済事情に合わせて、いつものラーメン屋で。
じゃあ行こうか>(た´ー´)つ⊂リ・一・o リ<おう、
..リ o・一・リつ⊂(た´ー´)
しかし岡井ちゃんちっちゃいねー>
おう(照)>
可愛いねー>
おう(照)>
ちっちゃいねー可愛いねー>
おう(照)>
ちっちゃいねー可愛いねーちっちゃいねー可愛いねー>
おう(照)>
ちっちゃいねー可愛いねーおっぱい大きいねー>
おう(照)>
今どさくさにまぎれて何言ったよ!>川´T∇Tリ≡〇)た∇0)ノ:∵<べらっはー!
⊂(た−_−)⊃<ホーリーセレモニー奥義『リバース』!
( ;´ⅴ`)<ええぇぇええ!! ということはパンチされたのは
从*^ェ^リ<はい♪ たぁさんにょん♪
もうヤダヤダヤダヤダ>ヾ(た´ω´)ノシヾ川`ω``リノシヾ从`ェ`*リノシ
(`ー`た)つ<本気で嫌がっているように見えるかい?
( ;´ⅴ`)<もしかして啓いたのれすか!?
ほらぁ先輩が訊いてるじゃないかあ>⊂リ ;・д・リ(TゥT*从<なぜ私がここにいる?紫陽花はどこだ?
洲´T ∇ T)
ノk|^−^)<ちゃんちゃん♪
オトナの栞
ノk|‘−‘)
(た´ー´)<栞菜ちゃん
ノk|‘−‘)<あ、おっちゃん、
(た´ー´)<ハタチになったね、誕生日おめでとー
ノk|^−^)<うん、ありがとう♪
(た´ー´)<今、大阪にいるんだね、良かったらうち来る?
ノk|‘−‘)<行きたいけど、おっちゃんの迎えに来る時間て電車まだあるのかな。
(た´ー´)<まあ、朝までには着くでしょ
ノk|T∇T)<歩くんすか、栞菜明日も舞台あるから、てかバイクがあるよね
(た´ー´)<そう、舞台で来てるんだね
ノk|つ∇T)<そうそう、
ノk|つ−‘)<おっちゃん、金曜日仕事早上がりだから、来てくれると思ったのに
(た;´ー´)<去年、大阪で舞台あったら是非とも駆けつけるって言ってたもんね、申し訳ない。
从;・ェ・リ
ノk|‘−‘)<あれ、花音ちゃん
(た;´ー´)<どうした?
从;´ェ`リ<ごめんね栞菜ちゃん、コイツ今かにょん以外にお金使ったら爆発するようになってるにょん
(た;`T∇T)ノ<なってねーよ
ノk|T∇T)<あうあう(コイツて…
□ □
ふと、栞菜ちゃんについて考える。今年℃-uteは武道館でライブを行う。今もファンの一部で、栞菜ちゃんのいない℃-uteを受け容れられなくて、ライブには行かないというような信念めいたものが抱かれているようだ。もちろん、僕はそんな一部ファンの不器用なところを理解はしているつもり。だけれど、いつまでもそれでいいのかな、何てことも同時に思う。
栞菜ちゃんは℃-uteを離れる手前に、復帰を予定しながら離脱していた期間があった。その時は僕も願掛け的に、栞菜ちゃんがいない間のリリース曲は栞菜ちゃんが復帰してからの購入にする、というような考えを抱いたりしていた。でも実際は栞菜ちゃん復帰を待たず購入していたように思う。
果たして現在もその時と同じスタンスを取って良いものかと考える。今はもう、栞菜ちゃんは別のフィールドで、特に舞台に力を入れて頑張ってる。栞菜ちゃんを想って今の℃-uteへの応援にブレーキを踏んでしまうのは、栞菜ちゃんをいつまでも縛り続けることになるのではないか、栞菜ちゃんがそれを望んでいるだろうか。僕はそんなこと望んでないと思う。今の℃-uteを今の℃-uteとして応援すればするほど栞菜ちゃんは自由になってゆく。僕はそんな風に思う。そして僕は今の、演技に頑張る栞菜ちゃんもずっと応援してゆきたいと思う。
今回は縁が弱く、舞台へ足を運ぶことができなかった。けれど、栞菜ちゃんは大阪まで来たんだ。かつては地元だけの舞台だった、それが大阪でも公演するような舞台に参加できるようになった。栞菜ちゃんの努力の結果なんだと思う。また縁もあるだろう。栞菜ちゃんが今のように頑張り続けるかぎり。僕はただここにさえいればいいのだ。栞菜ちゃんのハタチの1年もまた飛躍の年でありますように。
聖地巡礼
僕らふたりは電車の中で揺られていた。
今日は少し特別な日で、一緒に出かけることになっていた。ちょうど2回目の乗り継ぎを終えたところ。乗り継ぎはこれでおしまい。ここから目的地のある終点まで10駅。長く使われてきただろう地下鉄の構内たちは、昭和の風景を幾つも残している。普段乗ることのない路線。今日の場所へ行く以外には使うこともなければ、その目的でさえ4年に1度だけなのだ。とはいえ、全く乗ったことのないわけではない。ゆえに込み上げくる気持ちは真新しさよりも懐かしさが強い。
僕も妻の佐紀もどこか神妙にしている。今から行く場所は8年前、僕らふたりが初めて対面した場所だ。埋立地に建てられたライブハウス。ZEPP OSAKA。今はもう閉館し、ライブハウスとして機能はしていない。それでも足を運ぶのは思い出に浸りたいから。それと、僕らふたりの、おそらく今よりも、純粋でひたむきだった祈りの残滓がずっとそこに居続けているように思うからだ。前に行った4年前も、逢瀬当時の思念の粒子が密度高く一帯を漂っていて、包み込むように僕の肌を撫でたのだ。もちろんこれは思い込みに過ぎないのだけど。
駅を降りると海が見える。海辺の風が手荒く僕らを歓迎する。佐紀は肩をすくめ眉を寄せて僕を風除けに使った。すぐには目的地に行かず、僕らは4年前と同じように海沿いのデッキのような道をまず歩いた。
釣りをしている人が数人いるだけでひと気はほとんどない。1本内側の道に入ると釣り人からも離れるのでますます寂しくなる。埋立地だから仕方ないのか、イベントを催すことのある建物も平日だからか静かで、行き交う車も運搬系がほとんどだ。何よりも街中では視界に入らないことはまずないぐらいに乱立しているコンビニエンスストアが、駅付近にしかない。街中とのその差が強い違和となって、まるで異世界に紛れ込んだかのように錯覚する。
歩き進むと、川が流れていた。そういえば海辺の道は川が流れていないと不思議に思い調べてみると、川は地下を潜って海へ流れているようだ。埋立地ならではなのか。その川は高台に建てられたZEPP OSAKAのすぐ下まで辿れる。僕らはこの川沿いの道に折れることにした。川沿いの道には小洒落たベンチや外灯が設備されていた。舗装もアスファルトではなくタイル張りになっている。
ZEPP OSAKA。8年前、佐紀がここでライブコンサートをしていた。僕は観客だった。入場時は高台から階段伝いに下りて今歩いているこの川沿いに並んだのだ。あの時の景色や胸の高鳴りを忘れることはない。その過去の記憶と現在の景色がふと重なった。到着したのだ。背後にある階段を登れば、コンサートホール ZEPP OSAKAが見えるはずだった。少し呼吸を整え、佐紀を前にして僕らは階段を登った。
先に階段を登りきった佐紀はZEPP OSAKAを前にして口を開けたまま呆然としていた。そのまま数歩前に歩いて僕の視界から消えた。船の汽笛が風に運ばれてきた。
ZEPP OSAKAは運営を終了していただけではなく、取り壊されていたのだ。ZEPP OSAKAのあった場所は更地となり砂地が剥き出しになっていた。僕は在りし日の風景を懸命に探していた。ファングッズはここで売られていた、グッズリストはここに張り出されていた、等々。
「先生」
弾むような愛らしい声が後ろから僕を呼んだ。懐かしい呼び方だ。僕は佐紀に5年前までそう呼ばれていたのだ。今は「おっちゃん」と呼ぶ。声の方に振り向いたものの、突然のことに僕は返す言葉を選びきれずにいた。佐紀はまだ残る工事用の金網に指を掛け、今度は寂しげに呟く。
「久しぶり……なのにね。変わっちゃったよね。ここも」
「ああ、そうだね。閉館していたのは聞いていたけど、まさか取り壊しまでしていたとは」
僕がどうにか紡ぎだすことができた言葉がこれだ。
「夕方には帰らないといけないよね。何時ぐらいまでいられるのかな?」
「4時半だから、あと3時間ぐらいか」
「結構……短いね」
「うん。その代わり誰にも邪魔はされないよ」
「邪魔されないのは当然じゃない」
「いや、人が少ないという意味でさ」
佐紀はチューブトップの黄色いシャツに迷彩柄のパンツとキャップ、腕には黄色のミサンガを着けていた。今年で21歳になる女性の衣装としてはセンスが幼く思う。
「とりあえず歩こうか」
僕は佐紀の手を半ば掴むように繋いだ。佐紀は照れくさそうにしていた。
以前来たときは、前にある大通りに何件か露店があったがZEPP OSAKAが取り壊された今ではそれもない。懐かしいのだけれど、寂しさのほうが大きい。ZEPP OSAKAがなくなったというだけで、この埋立地には何もかもがなくなってしまったかのような気がした。それでも佐紀はよく笑った。上の歯と下の歯をつけたまま口を横に少し長く開けて、佐紀の機嫌がいいときの笑う仕草。8年前から変わらない。歩調を揃えて歩く。僕は佐紀の前で寂しさを努めて出さないようにした。
駅の方へ向かった。もちろんまだ帰らない。数少ないコンビニエンスストアがあるからだ。もっと洒落たところへ足を運んでも良かったのだが土地勘がないのでどこに何があるかわからないし、何よりも僕は貧乏である。佐紀も贅沢は言わなかった。
コンビニエンスストアには土地柄かオープンテラスがあってテーブルが三つ用意されていた。ひとつは運搬車の運転手であろう人が3人で使っていた。申し訳ないと思いつつ、僕はその隣のテーブルに座り、ビールで喉を潤した。佐紀は色気より食気のようで、パンを両手に持って漫画のように齧り付いていた。佐紀は食べることを休まないまま話しかけてくる。パンの屑が口からこぼれるのもお構い無しに。
他愛のない会話、何度も話したことのある思い出話をする。それで十分満足のように、佐紀は笑った。ビールが空になった。
「どこか行きたい所考えてきたの」
南へ向かって歩き始めてすぐに佐紀は訊ねてきた。
「かもめ大橋に行こうと思う」
「ええ! あんなところまで!」
「そう驚くことでも、あ」
「ん?」
「まあいいじゃないか。ちょっとしんどいことをした方が思い出になるものだよ」
「うーん。仕方ないかあ……それに」
「それに?」
「先生、言い出したら聞かないもん」
「嫌か?」
「いや、いいよ」
「別に佐紀が行きたいところでも構わないんだよ?」
「ううん、先生の行きたいところに行きたい」
「そうか」
かもめ大橋に行くにはまず今いる埋立地のもうひとつ南の区画に行かなければならない。その区画の西側にも区画があって、そこに架けられているのがかもめ大橋だ。かもめ大橋を渡りきったところには海水を汲み上げた人工の市営プールがあったのだが、老朽化と経営難から今は閉鎖されている。
なるべく海沿いを歩こうとしたものの、埋立地の南側は工場が海に隣接していて僕の思いの邪魔をした。車はそれなりに行き交えど歩く者はほとんどいないのだろう。歩道は雑草で荒れ放題になっていた。佐紀は楽しかっただろうか。
工場の立ち並ぶ場所を抜け大通りに戻る。目の前を高速道路が次に行く区画へと延びている。徒歩で渡れるのか不安だったけれど、高速道路の下には一般車道と、自転車でも渡れるようスロープ付きの階段が備わっていた。階段を登りきると平らな道が少しアーチ状になって100メートルほど続いている。佐紀が思いがけないことを口にした。
「うちが行けるのもこの橋の真ん中までなんだ」
今日僕が言葉を失うのはこれで何度目だろう。
「ありがとう、先生。今日はとても楽しかった」
「いや、まった。その」
どうやら佐紀はこの区画から出れないらしい。ならばなぜ僕の予定に従ったのか。帰るには、一緒にいるにはまだ1時間以上残っている。問いただした。すると、楽しいから、楽しすぎて、これ以上一緒にいると僕を帰したくなくなってしまうからと。
「それに……また会えるんだし」
「会えるといってもまた何年も先になるんだよ?」
「うん。でも、会えるでしょ?」
「ああ。次は2年後かな」
「え?4年後じゃなくて?」
「うん。2年後はちょうど10年だからね。特別」
「本当に!? やった」
最後の最後、佐紀の言葉が弾んだ。僕らは橋の真ん中まで歩き、ガードレールの2段鉄パイプ下の段に腰を掛けた。
「良かったら残り時間ずっとここにいようか?」
「いいよ、かもめ大橋に行くんでしょ?」
「それはまた日を改めればいい」
「そう言って、結局行かなかったり」
「先生のことよく分かってるじゃないか」
「へへへ」
「じゃあ先生。行って」
「ああ、わかった」
「後姿、ずっと見てていい?」
「いいよ」
「先生は振り返らずに行ってね」
「わかった」
「じゃあ約束」
佐紀は小指を上に向けて僕の前に差し出してきた。
「次は2年後に来てくれるんだね」
「ああ。そっちも約束だな」
僕は佐紀に背を向け歩き始めた。相変らず強めに吹き付ける風に、船の汽笛がまた運ばれてきた。
高速道路下の歩道は幅もあり、歩きやすさが工場地帯のそれとは雲泥の差だ。風が吹いてそれほどの暑さではなかったものの、潮風自体が体力を削ったのかもしれない。疲労が蓄積されつつあるのがわかる。
「あ゛ぢぃよ〜」
「もうちょっとだ。頑張れ」
「おっちゃん。かもめ大橋、本当に徒歩で渡れるの? もし渡れなかったらアレだよ?」
「大丈夫。さっきスマホで調べたから」
アレとは何だ。とは聞かず、そろそろ疲労の限界が近づきつつある佐紀を励ましつつ答えた。かもめ大橋が見えてくる。
かもめ大橋はバイクで何度か渡ったことがある。高さがあり、頂上部付近からの景色がきれいだったのを憶えていた。その記憶は間違いではなかった。頂上部へ来て、佐紀の顔が綻ぶ。一面の水平線というわけにはいかないが、見応え十分だ。
「わぉー」
「来て良かっただろう?」
「うん、許す」
「(許すて……)もし良かったらこのまま下りきって先端まで行ってみる」
「何? おっちゃん、うちとヤるの」
「いや、なんでもないです。帰ろう。うん。少し休憩したら帰ろう」
ひとしきり目の保養を終え、来た道を戻る。最寄りの駅はそれほど遠くない。僕は佐紀に確認しておきたいことがあった。
「ところで佐紀ちゃん」
「はいはいなんでしょう」
「今日ずっと、おっちゃんと一緒にいたよね」
「はぁ!?」
「あ、いや」
「ずっと一緒に歩いてたじゃん。ZEPP OSAKAが無くなってて、工事現場みたいになってたでしょ」
「うん」
「んで、そのあとコンビニに行って店の前のテーブルで食事したじゃん。おっちゃんビール飲んでたじゃん」
「そうだったね」
僕は白昼、夢でも見ていたのだろうか。
「おっちゃん。それよりさ」
「はい」
「かもめ橋に行く前にもうひとつ橋を渡ったでしょ」
「うん」
「あの橋の真ん中で、小学生か中学生ぐらいの女の子が泣いてたよね。あの子、どこかで見たような気がするんだよなあ……それに、迷子かもしれないから声掛けようと思ったんだけど、おっちゃんその子を無視してどんどん歩いて行くんだもん」
「そんな子、いたっけ」
「いたよぉ! 今日のおっちゃんなんか変だよ。いや、いつも変だけど」
「……がおー!」
「ぎゃー!」
「佐紀、今晩、覚えておくように」
「とか言って結局何もしないくせに」
「よくわかってるじゃないか」
「へへへ」
駅に着き、路線図を確認する。上り下りどちらに乗っても帰れるのだが、来るときに降りた駅を経由する方が良さそうだ。今日歩いた道をほぼ戻ることになる。電車は鉄の車輪ではなく、自動車のように空気の入ったタイヤを履いている。ゆえにレールがない。初めて乗る路線は旅の高揚を連れてきてくれた。同時に、傾きはじめた陽が、旅の終わりが近いことを告げてくる。
電車は高速道路の下を走った。区画を跨ぐとき、電車は今日渡って来た橋と並んだ。橋の中央には、欄干に肘をついて海を眺める、迷彩柄のパンツを穿いた女の子の後姿があった。通り過ぎてゆく。僕は彼女の後姿を、見えなくなるまで眺めた。
「2年後か……」
2年後には、ZEPP OSAKAの跡地には何か建っているだろうか。窓はもう空だけを写している。ふと肩に重みがのしかかる。佐紀が隣りで、静かに寝息をたてはじめた。
いつもの通り編
m(た´ー´)Φ<・・・
m(た__)Φカキカキ..
m(た´ー´)Φ<・・・
m(た__)Φカキカキ..
(た´ー´)=з
つロ⊂
ロ ..(た´ー´)
□ □
川´・_・リ? ロ
川´・_・`川
つロ⊂
あ、それおっちゃんの>
川´・_・リ<あ、おっちゃん
つロ⊂
次に更新するブログの下書き>
川´・_・リ<じゃあ読んじゃダメだね
つロ⊂
別に構わないよー>
川´・_・`川<じゃあ遠慮なく
つロ⊂
先日、妻と港へ行ってきた
川´・_・`川
つロ⊂
川o´〇∇〇リ<ちょー♥
つロ⊂
妻だってお! 妻だってお!>ロヽ川o´〇∇〇リノシ\\从*TゥT)<もう、消え去ってよ!
洲´T ∇ T)
ロヽ川o´〇∇〇リノ\\从*TゥT)
洲´T ∇ T)
わかったよ舞美>川;_;`リ
今までありがとう>川;_;`リ
さようなら>川;_;`リ
ヾ从;TゥT)ノシ<本当に消え去ろうとするなあぁ!!!
洲´T ∇ T)
□ □
从*・ェ・リ<ところでたんぽぽさん
(た´ー´)<はいはいどうしたの?
从*・ェ・リ<この前ZEPP OSAKAまで行ってきたとか
(た´ー´)<そうだよ
从*・ェ・リ<でももう閉まってますよね、ZEPP OSAKAさん
(た´ー´)<うん、だからただ散歩に行ってきただけ
从;・ェ・リ<え? 電車ですよね?
(た´ー´)<うん、さすがに歩いては行かないなあ(笑)
从;・ェ・リ<電車代いくらだったんです?
(た´ー´)<ちょうど千円ぐらいだね。
アホかー!!>从#〇ェ〇リ≡〇)たД〇):∵<うぼはー!
たかが散歩ごときで千円も使うとわ!>从#〇ェ〇リつ(ノ∇Tた)<あいや、そうじゃなくて
千円あればスマのCD1枚買えるだろにょん>从#〇ェ〇リつ(ノ∇Tた)<だからそうじゃなくて
从#〇ェ〇リ! (ノ∇Tた)<佐紀ちゃんとの思い出の場所なんだ
それを先言えやボケー!!>从;〇ェ〇リ≡〇)た∇〇):∵<うぼはっはー!
清水さん許してくださいにょん、かにょんわ別に清水さんやBerryzさんを蔑ろにするつもりは無かったんですにょん。分かってくださいにょんんんんんん!!!>m从;TェTリm m川T∇T`リm<わかったから頭を上げて!
(たノ∇T)
ε=(・ゥ・´*从つ<見て! アイツらに天罰が下ったのよ♪
洲´T ∇ T)oO(アイツて・・